一時停止↑
久しぶりの好天に恵まれて、いよいよ南極大陸に向かう朝が来た。
周囲の山々は太陽の光を反射して、まぶしいほど強く輝いた。[青海]は氷山を避けながら、曲がりくねるように進んでいく。
と、船首の方向には、Willam山(1515m)の雄姿。その手前には、奇妙な形の氷山が何個も浮いている。
[青海]のデッキには、数百メートルもの停泊用ロープ。緊急時に急いで準備できるよう、半分だけ空気を抜いた上陸用ゴムボート、そして二本の折りたたみ式パドル。
再び嵐が来る前に、なんとしても南極大陸に上陸し、無事にここまで戻りたい。