一時停止↑
光り輝く氷の山々が、三〇キロほども左右に続く、ニューマイヤー水道。
前方に見える山々の切れ目が入口だ。
濃い青色の水面には、流氷の純白が美しすぎた。気をつけないと、大きな氷にぶつかるぞ……
数十秒おきに船室から顔を出しながら、大急ぎでパンケーキを焼き上げて、デッキに皿ごと持ち出すと、前方を見張りながら昼飯をとる。